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総長ご挨拶

 


名古屋大学総長
杉山 直

2022年4月1日より、東海国立大学機構名古屋大学総長を拝命いたしました。任期は2028年3月31日までの6年間となります。

 

名古屋大学は1871年に創設された仮病院?仮医学校に源流をもち、1939年には医学部と理工学部を設置する帝国大学として発足しました。戦後1949年には、旧制第八高等学校(1908年設置)、名古屋経済専門学校(旧名古屋高等商業学校、1920年設置)、岡崎高等師範学校(1945年設置)が加わって、新制名古屋大学として再出発することとなります。

戦後すぐ、国を立て直さなければならなかった時期の名古屋大学は、総合大学として誕生したばかりでした。そこには選りすぐりの「活きの良い」若手研究者たちが集い、さながら梁山泊のような様相であったと想像されます。伝統がないことを逆手に取ることにより、自由闊達な学風が生まれ、世界に類のない質が高くオリジナルな研究が展開されていきました。この若い息吹がその次の世代に伝わり、6人のノーベル賞受賞者に代表される研究成果へと結実し、世界トップレベル研究大学へのあゆみを進めてきました。

一方で、名古屋大学のある東海地域は言うまでもなく日本有数の産業集積地です。名古屋大学は、産業界に数多の人材を送り出すとともに、イノベーションを創出してきました。その代表格が青色LEDの発明になります。

名古屋大学は、現在では9学部、13研究科を擁する日本を代表する総合研究大学へと成長しました。現状に甘んじることなく、次のステップを踏み出していくために、2020年には岐阜大学と経営統合を果たし、東海国立大学機構を発足させました。

国立大学をめぐる環境は、2004年の法人化以降目まぐるしく変わっていっています。6年ごとの中期目標?中期計画期間を設定し、評価していくシステムも2022年度からは4期目に入ります。終わったばかりの第3期においては、国立大学は3つの重点支援枠いずれかに所属することを選ばされ、名古屋大学は、世界と伍して、国際的に卓越した教育研究、社会実装を推進する3類型の大学となりました。2018年には、世界最高水準の教育研究活動の展開が相当程度見込まれる国立大学として、指定国立大学法人にも選ばれています。

 

私の総長任期は、中期目標?中期計画期間でいいますと、ちょうど第4期に合致します。この期において、名古屋大学そして東海国立大学機構では、教育の新しいプラットフォームを提供する「アカデミックセントラル構想」の本格実施と、その舞台となる「東海プラットフォーム」の建設、大学そして地域丸ごとデジタル化してしまう「デジタル?ユニバーシティ」の取り組みの深化など、重要なプロジェクトが目白押しとなっています。その中で、私は是非とも、名古屋大学を世界から注目されるトップレベルの研究大学へとステップアップさせたいと考えています。名古屋大学も創立から80年以上を経過して、発足当初の若さに任せた勢いが弱まり、伝統があるが故の息苦しさが強まってきているように感じることがあります。今再び、名古屋大学は日本全国そして世界から野心溢れる研究者たちが集う梁山泊となり、最高の知の集積と世界を変えるイノベーションの創出を実現していきたいと思っています。

名古屋大学という船に一緒に乗り組んでいる教職員、そして学生の皆さんと手を携えて、任期の全てを注力し、名古屋大学のために尽くしていく所存です。併せて、東海国立大学機構の松尾清一機構長、岐阜大学の吉田和弘学長とはこれまで以上の緊密な連携関係を構築し、お互いの一層の発展を実現してまいります。

 

皆さま、ご支援?ご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いします。

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